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Le Sabre
軍隊の騎兵による軍刀(サーベル)術を起源にもつサーブルは、前述のフルーレ、エペで行われる‘突き’に加え、騎乗の戦いを思い起こさせる‘斬り’の動作が入るため一段とダイナミックさが増す、私が個人的にも一番好きな種目です。
ブレード部分は88センチ、剣身はY型、三種目中唯一刃型シェイプとなっており、突く以外は、その刃の二分の一部分が相手の有効面になめらかに当たれば得点となります。 腕を狙った攻撃が多くなるため、ガードはそれを防ぐためにヒルトエンドの部分から大きく湾曲した、まさにかつての軍刀を彷彿とさせるデザインで、剣のデザイン上、ピストルタイプのグリップは存在しません。
一度、クラブからの帰り道(車でハイウエイを往復2時間)、このサーブル剣を3本、バッグに入れずに車の後部座席にバラバラとおいて運転してきたのですが、よりによってポリスストップにあい、ヒヤリとしたことがありました(もちろん全部入念に調べられました)。
三種目でも、現在もっとも‘剣’で戦う雰囲気の強い種目です。
有効面は、マスクを含む上半身すべて(手を除く)で、試合時には、レームジャケットという、袖までを覆う、細かい金属板入りユニフォームと、やはり電流に感応するコネクター付きマスクを着用し、またグローブは通常、手首を覆うものをユニフォームのうえから着用しますが、サーブルの場合、手首も得点有効面になることから、手首の部分にも金属があしらわれたものが必要となるなど、フェンサーは少々ゴワゴワとした宇宙飛行士(もしくは消防士)的装いとなり、近年、そもそものシャープさが失われつつあるきらいがあります。
しかし、なんといってもその名の通り、もっとも‘フェンシング - 剣術’らしい競技です。もともとは男子のみの競技でしたが、数年前から女子種目としても認められ、昨年のアテネオリンピックではこのサーブルの個人戦で、アメリカ代表の女子選手が金メダリストになりました。
2005年08月10日 | Faszination Fechten(フェンシングの魅力)