古都クラクフ公演

5月27日の夜7時から、現在、旧市街がそのまま世界遺産に登録を受けるポーランドの美しい古都、クラクフにてリサイタルを行います。
会場である,Centrum Sztuki i Techniki Japonskiej "Manggha"(日本美術技術センター)は、1987年に、京都賞(思想・芸術部門)を受賞なさったアンジェイ・ワイダさんが、賞金34万ドルをすべて投じて建設基金とし、その後、ワイダさんの意志に共鳴した様々な人々や機関によるなみならぬ尽力の結果集められた5500万ドルを加え、7年後の1994年に、わが国が世界に誇る建築家、磯崎新さんの設計によって完成した、日本にとってもポーランドにとっても記念碑的ともいえる文化センターです。

それにしても34万ドル(当時4500万円)という大金をひとかけらも自分のものとせず、愛してやまない日本美術のため(センターには、ワイダさんが青年時代に見て感銘を受け、芸術の道へと進むきっかけとなった、日本美術の収集家として知られるヤシェンスキ公爵のコレクションが展示されています)に使おうとお考えになったアンジェイ・ワイダさんはなんと素晴らしい方でしょうか。
今年はあのカンヌ映画祭において、代表作のひとつである「地下水道」50周年の特別記念上映も行われるという、文字通り世界中の映画人からの尊敬を一身に集めるワイダさん。
ワイダさんがお作りになった建物のなかで、そして当夜、ワイダさんを前に自分の音楽を演奏できることを、私は心から嬉しく、そして誇りに思っています。

May 02, 2007 | Shiro On Tour(ツアー & ライブ)