美女三部作集結?!ケルト神話の王女'ダヒュ'

アコースティック・ギターx2+バウロン=ニューヨーク風ヴィラ=ロボス第6番


今回の日本滞在中、ライヴやメディアへの出演の合間をぬって一冊の本を読んでいましたが、そこからインスピレーションを得て新曲を完成させました。

ヨーロッパの最西端、フィニステール(地の果て)とよばれるブルターニュ半島の突端にかつて栄えたイス(Is....パリの語源はPar-Is...イスのような町といわれる)という美しい都が舞台で、曲の主人公は、ダヒュという名の美しい王女です。

ダヒュは美しい娘でしたが放蕩者で、ある日悪魔が化けた美声年に心を奪われ、町を海から守る水門の鍵を悪魔に渡してしまいます。すると悪魔は水門をあけ、イスの都はたちまち海の底へと沈んでしまうことになるのですが、ダヒュの父である王が娘を馬にのせて逃げる途中、天から"お前の娘はもはや悪魔がついている。助かりたかったら娘を蹴落としてお前だけ逃げろ"との声を聞き、泣く泣くわが子を馬から蹴落とすと、ダヒュはイスの都とともに海底へと沈んでしまいます。

その後ダヒュは半身半人の魔女(セイレン)となり、いまも海にでる漁師たちを美しい歌声で誘い、海底にひきずりこんでい
る...というストーリーなのですが、ダヒュが象徴するのはケルトの太古から伝わる宗教の女神であり、それが急激なスピードで広まったキリスト教へと移り変わってゆくさまがこのドラマの意味するところなのです。

海の底からひびいてくる美しいダヒュの歌声からはじまるこのナンバーには、実はいままでにない'仕掛け'がたくさんあるのですが、今回少々短縮して、5月13日のロブションでのライヴ時に初演をと考えています。
おそらくブルターニュを旅行なさった方もいらっしゃることでしょう。
'マリア・ルイサ'、'アミアス'に続く美女三部作の完結編(?)ともいえる'ダヒュ'。
いらっしゃる皆様、どうぞご期待ください。

写真)'ダヒュ'に使用する、美しいデザインのアイルランドの太鼓"バウロン(ボーラン)"と、インスピレーションを与えてくれた現在の愛読書「ケルト神話と中世騎士物語」(田中仁彦著 中公新書)
夢中でページをめくってしまうような素晴らしい本です

2006年05月11日 | Knight's NY diaries(プライヴェートな日々)